マラッカは、オランダやポルトガル、イギリスの支配を受けながらも
独自の文化を育んできた歴史的な町並みの残る場所。
もっと北にあるペナン島のジョージタウンとともに
2008年、世界遺産に登録された。
さて、マレー鉄道というものがあることはあるけれど
だいたいが自動車くらいしかマレーシア国内では移動手段がないので
自家用車やタクシーを使わないで行こうと思えば、バスしかない。
いつも人でごったがえしている Beach Road の Goldenmile というビルの前から
出ている高速バスをWEBで往復SD80 (約5600円、どんどん円安になりますねえ)のバスを申し込んでおいたが、
年末で休日のせいか、1週間前にはもうぎりぎり満席だった。
それが何を意味するか、このときの私はまだわかっていなかった。。
約250km、大阪からだと浜松に行くくらいの距離。
高速だとだいたい3時間だ。
バス会社の表示にも「約3時間半」と書いてあった。
旦那の実家が北陸で、帰省の時にはそれぐらいは運転している。
たいしたことはない。
土曜日の朝、ずらりと並んだバスの中から自分のバスをなんとか探し出し、
キャリーバッグごと乗りこんで8:30AM出発。
綺麗とは言いがたいものの、まあ、シートが広いから楽ではある。
けど、シンガポーの常、エアコンがガンガン効いてるのはほんとに耐えられない。
寒さ対策はしてきたけれど、片方だけ耳が冷たくて頭痛が。。
今回は、この前ジョホールに行った時とは違い、
もうひとつの国境 Second Link へ。
ここでなんと、何十台にも連なる出国するバスの渋滞。
そして当然、出国する人の行列。
やっぱり休みのせいなのだろう、子供が多い。大荷物を抱えた人もいっぱい。
やっと通り抜けた頃には、既に家を出てから2時間半たっている、
ちゃんとトイレをすましておく。これが大事。
しばらく走って、今度はマレーシアへの入国。
なぜか、こっち側は人が少なくてするっと終わる。
なんで?
人数は同じはずなのに。。。シンガポーが厳しすぎるのか。。。
このとき既に、10:30AM。
さて、しばらくして。
高速道路が渋滞。
動かない。
バスも自家用車もトラックも、のろのろ。
1時間ほどしてやっと動き出すと、運転手さん、ノンストップでがんがん飛ばし始める。
お腹もすいてきた。
こっそり持ってきたパンを食べるけれど、止まってもらえそうにないので
水はできるだけ飲まないように・・・。これが大事。
そして、1:00PM過ぎ。
やっと高速を降りた。
そして、初めてのトイレ休憩。みんな、悲壮な顔つき。。
そして、ひたすら続く椰子のプランテーションの横を通りすぎ
街に入り、ホテルに乗客をドロップオフしていき
目的地に到着したのはなんと2:00PMを過ぎてた。
つまり、予定を2時間もオーバーして5時間半もかかった。。。もう、ヒロウコンパイ+体ヒエヒエ。
とにかく、お腹がすいてたのでチキンライスを食べてから
観光にでかけた。
お決まりの「オランダ広場」から「チャイナタウン」へ。
オランダ広場 |
骨董品屋が並ぶという Jonker Street に入る。
通称ジョンカーストリート |
骨董品屋があちこちにあって、
それぞれが素敵なものからガラクタみたいなのまで揃えてて、
全く素人の私でも、充分楽しめた。
だけど、今回のお目当てのニョニャウェア(プラナカンの食器)は気に入ったものがなくて買えず。。。
それよりも、みやげ物屋がずらーと並んでて、
なんだか京都の嵐山みたいだなーと思った。
子供の頃は、人も少なくて風情があったのに
最近はタレントショップとかよくわからない店が増えてあまり好きではない。
人が多く集まって商売がうまくいくのはいいことだけど
本来の街の良さがなくなっていくような気がする。
大音量の音楽を鳴らして走るトライショー この右に映ってる「JONKER88」という店は いつも行列ができてる。 アッサムラクサを食べてみたら美味しかった! 最近すっかりアッサムラクサの虜です。 |
それでも、建物はまだ古いショップハウスのままのところが多くて
上ばっかりみて歩いてた。
こんなかわいいのや |
派手はでなのや |
オランダチックなのとか |
しっとりお寺とか |
Jonker Street の 一本隣の道は、Heeren Street といって昔のお金持ちの邸宅の並ぶ道。
けれど今は、みなさんもっと現代的なお家にお住まいだそうで。
プラナカン博物館、ジュエリー博物館、ホテル・プリ、プラナカン・レストランなど
見応えのある建物が続く。
うーん、これだけでも来た甲斐があるかもしれない。
うーん、これだけでも来た甲斐があるかもしれない。
タイルが素敵 |
こんなお寺もいいね |
オランダ統治時代に間口で税をかけられたそうで
まったく京都と同じ背景のおかげで、
間口は狭いが縦にながーい「鰻の寝床」式の町並みができた。
人間、考えることは一緒なのか、
やっぱり中庭があって、光や雨水を家の中に取り込めるようになっている。
もしかしてショップハウスに私が惹かれるのも、懐かしさを感じるからかもしれない。
2つの博物館は本当によかった。
シンガポールのペラナカン博物館がこじんまりしているように感じたくらい。
ジュエリー博物館の方は、シンガポールのペラナカン博物館にも寄贈されている方の
これでもかという程の収集品が展示されていて、ずっと圧倒されっぱなしだった。
それにしてもシンガポールと違って、あまり冷房が効いていないせいで
少し歩き回っただけで、ものすごく疲れる。
しかも、5時間半のバス旅行のあとだし。
それに街中、人が多い。
観光客も多いし、車も多い。
あちこちで、新しいモールやコンドが建設中で
まさに変化の時といった感じ。
でも、一外国人のわがままを言えば、
ずっと変わらないで、レトロな雰囲気を保って欲しいです。
町並みがとってもラブリー
返信削除バスでの国境越えって想像つかへんけど・・・寒いバスのなかでモンモンとしててんな~
で、写真にあったホテル・プリに泊まったん?
ええわ~、こんな町歩きたいわ~雑貨やとか骨董を見てまわりたいわ~ん 掘り出し物とか見つけられそう~
ってことでマラッカについて知りたくなったのでこれからマラッカについてのサイトを探してみま~す
マラッカ、いいです、観光地化されてないところは。
返信削除ちょっと田舎のレトロな街みたいなところはかなりいい。
うーん、今度はホテル・プリに泊まれるといいなあ。