2012年12月25日火曜日

Holiday in Melaka I

前から行ってみたいと思っていたマレーシアのマラッカへ行ってきた。

マラッカは、オランダやポルトガル、イギリスの支配を受けながらも
独自の文化を育んできた歴史的な町並みの残る場所。
もっと北にあるペナン島のジョージタウンとともに
2008年、世界遺産に登録された。

さて、マレー鉄道というものがあることはあるけれど
だいたいが自動車くらいしかマレーシア国内では移動手段がないので
自家用車やタクシーを使わないで行こうと思えば、バスしかない。

いつも人でごったがえしている Beach Road の Goldenmile というビルの前から
出ている高速バスをWEBで往復SD80 (約5600円、どんどん円安になりますねえ)のバスを申し込んでおいたが、
年末で休日のせいか、1週間前にはもうぎりぎり満席だった。
それが何を意味するか、このときの私はまだわかっていなかった。。

約250km、大阪からだと浜松に行くくらいの距離。
高速だとだいたい3時間だ。
バス会社の表示にも「約3時間半」と書いてあった。
旦那の実家が北陸で、帰省の時にはそれぐらいは運転している。
たいしたことはない。


土曜日の朝、ずらりと並んだバスの中から自分のバスをなんとか探し出し、
キャリーバッグごと乗りこんで8:30AM出発。
綺麗とは言いがたいものの、まあ、シートが広いから楽ではある。
けど、シンガポーの常、エアコンがガンガン効いてるのはほんとに耐えられない。
寒さ対策はしてきたけれど、片方だけ耳が冷たくて頭痛が。。

今回は、この前ジョホールに行った時とは違い、
もうひとつの国境 Second Link へ。
ここでなんと、何十台にも連なる出国するバスの渋滞。
そして当然、出国する人の行列。
やっぱり休みのせいなのだろう、子供が多い。大荷物を抱えた人もいっぱい。
やっと通り抜けた頃には、既に家を出てから2時間半たっている、
ちゃんとトイレをすましておく。これが大事。

しばらく走って、今度はマレーシアへの入国。
なぜか、こっち側は人が少なくてするっと終わる。
なんで?
人数は同じはずなのに。。。シンガポーが厳しすぎるのか。。。
このとき既に、10:30AM。

さて、しばらくして。

高速道路が渋滞。

動かない。

バスも自家用車もトラックも、のろのろ。

1時間ほどしてやっと動き出すと、運転手さん、ノンストップでがんがん飛ばし始める。
お腹もすいてきた。
こっそり持ってきたパンを食べるけれど、止まってもらえそうにないので
水はできるだけ飲まないように・・・。これが大事。

そして、1:00PM過ぎ。
やっと高速を降りた。
そして、初めてのトイレ休憩。みんな、悲壮な顔つき。。

そして、ひたすら続く椰子のプランテーションの横を通りすぎ
街に入り、ホテルに乗客をドロップオフしていき
目的地に到着したのはなんと2:00PMを過ぎてた。
つまり、予定を2時間もオーバーして5時間半もかかった。。。もう、ヒロウコンパイ+体ヒエヒエ。

とにかく、お腹がすいてたのでチキンライスを食べてから
観光にでかけた。

お決まりの「オランダ広場」から「チャイナタウン」へ。







オランダ広場
骨董品屋が並ぶという Jonker Street に入る。
 
通称ジョンカーストリート

骨董品屋があちこちにあって、
それぞれが素敵なものからガラクタみたいなのまで揃えてて、
全く素人の私でも、充分楽しめた。
だけど、今回のお目当てのニョニャウェア(プラナカンの食器)は気に入ったものがなくて買えず。。。

それよりも、みやげ物屋がずらーと並んでて、
なんだか京都の嵐山みたいだなーと思った。
子供の頃は、人も少なくて風情があったのに
最近はタレントショップとかよくわからない店が増えてあまり好きではない。
人が多く集まって商売がうまくいくのはいいことだけど
本来の街の良さがなくなっていくような気がする。

大音量の音楽を鳴らして走るトライショー

この右に映ってる「JONKER88」という店は
いつも行列ができてる。
アッサムラクサを食べてみたら美味しかった!
最近すっかりアッサムラクサの虜です。

それでも、建物はまだ古いショップハウスのままのところが多くて
上ばっかりみて歩いてた。

こんなかわいいのや

派手はでなのや

オランダチックなのとか

しっとりお寺とか


Jonker Street の 一本隣の道は、Heeren Street といって昔のお金持ちの邸宅の並ぶ道。
けれど今は、みなさんもっと現代的なお家にお住まいだそうで。

プラナカン博物館、ジュエリー博物館、ホテル・プリ、プラナカン・レストランなど
見応えのある建物が続く。
うーん、これだけでも来た甲斐があるかもしれない。
 
色使いがにくい
タイルが素敵
こんなお寺もいいね
ホテル・プリ
Baba & Nyonya Heritage Museum

 
 
Straits Chinese Jewellery Museum
 
お城?
いいえ、お家

なーんとなく、京都の町屋っぽくない?


オランダ統治時代に間口で税をかけられたそうで
まったく京都と同じ背景のおかげで、
間口は狭いが縦にながーい「鰻の寝床」式の町並みができた。
人間、考えることは一緒なのか、
やっぱり中庭があって、光や雨水を家の中に取り込めるようになっている。
もしかしてショップハウスに私が惹かれるのも、懐かしさを感じるからかもしれない。


 
2つの博物館は本当によかった。
シンガポールのペラナカン博物館がこじんまりしているように感じたくらい。
ジュエリー博物館の方は、シンガポールのペラナカン博物館にも寄贈されている方の
これでもかという程の収集品が展示されていて、ずっと圧倒されっぱなしだった。
 
 
それにしてもシンガポールと違って、あまり冷房が効いていないせいで
少し歩き回っただけで、ものすごく疲れる。
しかも、5時間半のバス旅行のあとだし。
 
それに街中、人が多い。
観光客も多いし、車も多い。
あちこちで、新しいモールやコンドが建設中で
まさに変化の時といった感じ。
でも、一外国人のわがままを言えば、
ずっと変わらないで、レトロな雰囲気を保って欲しいです。



屋台を運ぶ老夫婦
なんか、いいね
おばあちゃん、ハダシだし

そうして、意外と都会なマラッカは暮れてゆくのでした

2012年12月20日木曜日

Which One is My Thumb?


うちの旦那は、テニスが上手いらしいということは
結婚当初から知っていた。
「らしい」というのも、見たことがなかったから。
聞くところによると、地方大会でベスト8まで残ったことがあるらしいので
多分、それは結構すごいことなのだろうとは思う。
 
だから。
 
私もテニスができるようになれば、2人でできれば
きっと楽しいに決まってる、と、私は思い込んでいる。
 
だから。
 
この10年以上もの間、
「テニス教えてー、私もやるー、教えてー」と
言い続けてきたのだけれど。
 
まあ、上手い人からすれば、全くの初心者を教えるほど
面倒くさいことはないのだろう。それはなんとなく想像できるけれど。
 
そこにきたのが、シンガポールのコンドミニアム生活。
敷地内のテニスコートがタダで使える!!
こんな機会を逃すなんて、なんてもったいない!
 
なのに、「暑い。こんな外で走るなんて自殺行為。ムリ。しんどい。だめ。」
と、自分のラケットすら日本の自宅に置きっぱなし。
 
そして来星約2年、とうとう会社で誘われたらしく
出張で日本に帰った時にテニス道具一式を持って帰ってきた旦那。
よし、チャンス!
「テニス教えてー、私もやるー、教えてー」と言い続け・・・
 
そして。
 
週末の朝、超ビギナー・トレーニングが始まった。やった!
 
でも。

やっぱり。

暑い!
朝とはいえ、日が射してくるとすぐに暑くなってくるのが熱帯。
「散歩」とヨガのおかげで体力がついたのか、ボールに向かって走るのは意外と苦ではない。
ただ、暑い!汗が目に入るくらいに流れる。

日陰に隠れようとコートの隅に行くと、「早くセンターに戻って!」としかられる。。。
一所懸命、打ち返してるつもりなのに「まじめにやらないと!」としかられる。。。


戸外はやっぱり暑い!

そして。

あまりにも自分が下手すぎて、悲しい。

なんとなく、私って器用な方だと思ってた。
なんでも上手くはなくても、ソコソコはすぐにできてしまう方だと思ってた。

いやあ、全くの勘違いだったー。
下手すぎるー。
ああ、私って実は不器用だったんだったー、忘れてたー。

それでも、続ければなんとかなるんじゃないかと
「スクールでも行けばー?」と言われながらも
旦那にお願いモードで、すがりつく私って、いったい・・・。

ああ、思いっきりスマッシュしてみたい。。。


2012年12月14日金曜日

121212 

ふと、トモダチが誘ってくれました。

―ジョホールへ行こう。


シンガポールの北端 Woodlands のそのまた北、
つまりマラッカ水道を約1km 橋を渡ったところが、西マレーシアの南端、ジョホール・バル。

もともとシンガポールも独立前はマレーシアの一部。
それが今では、かなりの経済格差がついてしまい、
マレーシアの通貨であるリンギは、シンガポールドルの半分の価値しかない。
当然、物価が安い。賃金も安い。
というわけで、マレーシア人はよりよい賃金を求めて、
シンガポール企業はより安い人材を求めて、
人も車も朝晩、この橋を往来している。


近くで、しかも陸路(橋)で渡れるから、気軽に行ける「外国」ではあるのだけれど
シンガポールと接しているジョホールは、実はちょっと治安が悪い。(という噂だらけ)
やっぱり日本人がオンナだけで行くのは、なんとなく怖い。
そういう土地でもある。

けれど、狭いシンガポールにずっといると
別に何があるわけでもないけれど、ちょっと覗いてみたくなるのよ、よその国。

というわけで、
9時オーチャード発のバスツアーを申し込み、
朝っぱらから日本からの観光客に紛れて、マイクロバスに乗り込み、いよいよジョホール。

Woodlands の国境

初めての越境で、なんとなく緊張。

ガイドのおじさんに何度も「ハンコ、もらたか確認してネ」と言われ
やっぱりマレーシアだと思い知らされる。
シンガポールでは考えられないけれど、
マレーシアではまだまだ裏金欲しさに、よからぬことが横行しているという。

けど、日本人の日本企業による日本人のためのツアーは、何事もなく通過。

マレーシアに入り、いきなりマレーシアのトイレの洗礼を受ける。うへえ。

ガイドがマレー人のおばさまに交代となり
まずは、ジョホール一大きいというモスクへ。

中は入れないモスク

海峡の向こうはシンガポー

それから、マレー・カルチャー・ビレッジという、「日本人専用」の体験施設へ。
ガイドはもちろん、スタッフがみんなニホンゴを話す。
すごいーー。でも、なんだかこわいーーー。

バティックの色つけ体験、マレー式家屋の体験、マレー舞踊の鑑賞、
テ・タリ(マレー式ミルクティー)とロティ・チャナイ(インド式パン、なぜかシンガポーでは「ロティ・プラタ」という)の体験、マレーシアの特産品である錫・銀製品の紹介などなど。


ええっと。


全部、シンガポーでも体験できそうなんだけど。
つーか、テ・タリもプラタも好きなのでたまに飲み食いしてるし。



左右の2人、完全なるオネエ

テ・タリを作るインド人のおいちゃん
なぜか、何度も私を指差して
みんなの前で体験させようとするんダヨ

気がつけば昼の1時くらいになり、後は高級ホテルでビュッフェランチ。
これは、まあまあ美味しかった。

で、もう帰国。
ジョホールの街とかぜんぜん見てないし?
ローカルの店とか行ってないし?

またまた国境を抜けて、3時ごろにはオーチャードに到着ー。

・・・これでSD100(約6800円、ここのところ円安ですねえ)。
高くない?
ボラれた感満載ではあったけれど、やっぱりジョシだけで出かけるよりは安心にチガイナイと
自分で自分を納得させようとする私達であった。
とにかく、お腹だけは一杯やったし、ね。


2012年12月12日のジョホール冒険の旅?でした。うーむ。。。




2012年12月13日木曜日

Tour Around with Parents III

: Cruise

今回の両親の来星の目的が、実はクルーズ。
どうもこれもテレビで見たそうで
どうしても行きたいと言うので Super Star Virgo という船を申し込んでおいた。
日曜にシンガポールを出発して、ペナン、プーケットを廻って水曜に帰ってくる4日間の旅。
必然的に、サラリーマンである旦那は参加できないので
またまた親子三人の珍道中だ。
(旦那にしてみれば、うるさいのがいなくなってせいせいする、と言う感じかも)

Super Star Virgo

出国手続きやら、荷物やら、勝手がよくわからなかったけれど、とにかく乗船。
船中央のロビーでウェルカムドリンクを飲むも、部屋へはどうも案内してもらえないらしい。
部屋番号はわかっていたので、勝手にエレベータで行くことにした。

船はかなり大きくて、しかもセクションが3つに分かれてて意外と複雑なつくりになってる。
あちこち見て歩いている間に、避難訓練が行われ、ほとんど迷子状態で集合場所に到着。
当たり前だが、アナウンスや係員の説明は英語(と中国語)。
英語に慣れていない両親、こういうとき不便やなぁ、と。

寄港地のオプショナルツアーの申し込みやら、クレジットカードの登録やら
意外といろいろやることがあって(ほとんどツアーガイドやね)
気がついたら、すでに出港してた。


普段と反対側の海側から見ると
見慣れた景色も違って見える
レストランは、無料(乗船料金に含まれてる)のが西洋料理、中華、カフェの3つ、そのほかにインド、中華、和食、イタリアンレストランがある。それに、バー、カジノ、ビヤガーデン、アイスクリーム屋、ジム、スパ、美容室、図書館、託児施設、プール、ジャクジー、ゴルフレンジ、バスケットコート、ダンスホール、劇場などなど。まさに動く大型ホテル。

ほぼ一日中、どこかで何かのイベントをやっていて、なかなか飽きないようになってる。
船の上で何してリャいいのかと思って、本を持っていったけれど
結局、寝る前くらいしか読まなかった。

全く揺れは感じないけれど
受ける風で、航行が速いのだなーとわかる


ペナンでは、ブルーマンションと呼ばれるペラナカンの邸宅と、極楽寺という山の上のお寺を訪ね、
夕方のスコールが降りしきる中、私は念願のペナンラクサをいただいた。
最後にガーニープラザというモールも行ったけど、日本人移住者も多いという高級コンドが立ち並ぶ海沿いの一角で、まあ、ほとんどシンガポールでした。入ってるお店もほとんど同じで、錯角してしまいそうで。。

Blue Mansion





念願のアッサムラクサ!




プーケットでは、これまた念願の象乗りツアー。

数年前に行ったときも、二日連続で象に乗り、夜には象のショーまで観にいってしまった私ですが、
今回は、象に背中をマッサージしてもらうという、すごい体験もしちゃいました。ふふふ。

Wat Chalong
シャロン寺院
 


ダンス好きの両親は、船の中のイベントをハシゴしてダンスしまくり、
同じくダンスしまくっていたシンガポーリアンのご夫婦と仲良くなってた。(通訳が必要だったけど)

そんなこんなで、楽しく過ごせたんだけれど、
最後に船を下りてシンガポールに再入国するとき、あまりに混雑しすぎで、
あまりにインド人と中国人が多すぎで、あまりに彼らの声がでかすぎで、
あまりに彼らが節操なさすぎで疲れきってしまったことは残念。

そーんな、旅でした。
意外と楽しかったのでした。