2008年10月5日日曜日

Pioggia a Assisi




翌日は朝からしとしと雨が降っていた。
とても静かな雨だ。


朝食用のダイニングに行くと、朝から元気なマンマとお腹の大きい若いシニョーラが準備をしていて、各席には可愛いらしい小さな花が飾られている。

アメリカから来たというやたらイタリア語の上手い男性が同席。(Italian American?)
手作りのJamがいろいろ、リコッタチーズにパン3種、そして美味いcaffeに濃厚なlatte。幸せな朝だ…。


Antonioさんがやってきて、車で20分ほどのAssisiの街まで。
"天気悪くて残念だね。イタリアの天気予報はあまり当たらないんだけど当たっちゃったねぇ"








コムーネ広場で迎えの時間を確認した後、有名なSan francesco修道院や教会、山の上の城塞を散策する。
道を一本入れば観光客の影も消え、ただただ静かだ。
なんだろう、この感覚は。
いつもは嫌いな雨が降ってるし、肌寒いし霧もでてきたのに、全然嫌じゃないのだ。
それどころか、心の汚れが落ちていくようで清々しい気分になる。
自然の力なのか神の力なのか。
そんなことを考えてしまう程、街は聖なる雰囲気に包まれていた。
(バカデカいPizzaは、ただ美味かったし、
ネーム刺繍サービスのファブリックの店ではカカとかサッカー選手と店主の写真を見て叫んだりしたけどね。)









夕方、宿に戻ったころには雨もやんできた。
よく歩いたからちょっと休憩…
とベッドでお喋りしてたら…
あっ8時半過ぎてる!

またまた慌ててダイニングへ。
ああ、またみんなもうスープを終えている。
なんだってこんなにみんな時間きっちり?
パパにまた寝てたのかと笑われる。
"No、違うよー"


今夜の隣席はベルギーから来たご夫婦と娘の3人家族。
Bruxelles から遥々ドライブして来たと言う。
England に住んでいたこともあるらしく、ご主人は仏語蘭語英語に伊語も話す。
身体が大きいせいか、人一倍食べて人一倍飲んでいた。
美人の娘さんは学校を卒業したばかりらしく、ナースとして働きながら精神科医を目指しているとか。
奥様は上品な話し方をする優しそうな方だ。
翌日は私達と同じく Orvieto まで行くという。
"乗せてあげればいいのだけどあいにく車が4人しか乗れないんだ"
素敵な家族だ。
ヴェニスで日本語を勉強したという可愛いらしいイタリアーナもいて、楽しい夕食だった。


それにしても欧米人はコミュニケーションがうまい。
相手を気遣いながら楽しく話が弾むように話題を提供してくれる。
そういう文化なんだろうね。
でも残念なことに、日本に興味を持っている人は少ない
(武術愛好家かアニメか忍者オタク以外は)。
だからもっと日本人も尻込みしてないで、
もっと世界とコミュニケーションすべきだといつも思う。
観光地で写真を撮りまくり、ブランドを買いあさるだけでなく…ね。



さて、今日もいっぱい歩いた、さっさと床につこう。



今夜のMenu
アンティパスト:卵のコンソメスープ、フリットの盛り合わせ
プリモ:ガチョウのレバーのパスタ
セコンド:ガチョウのロースト、ガランティーヌ、パプリカのマリネ、サラダ
デザート:ケーキ
コーヒー、食後酒


*ガチョウと聞いて「そういえばさっきそこに居た。。」と友人が冗談を言うと「ほんとにそうかもよ」とベルギー娘。
アグリツーリズモでは、そこで収穫した食材を使用しなければならない割合が決まっているので、ほとんどがその農場で採れたものなのだ。
だから、きっとこれも。。ふふ





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