2008年10月5日日曜日

Totti di Orvieto


さて、雨もすっかりやんだ爽やかな朝。
みんなと記念写真を撮り、マンマのジャムを買ってCheck Outした。さ
あ、出発だ。


Orvieto に行く途中、Civita di Bagnoregio を訪れた。
川沿いの道から羊の放牧された丘を通り過ぎ、
山手を上り切ったところに Bagnoregio の街がある。
そこからさらに山手に行くと、崖っぷちに乗っかった不思議な集落が突然現れる。







一緒に行った友人が教えてくれた場所なのだが、ホントにまるでラピュタの城のよう。
"なんぢゃこりゃ!"
"頑張って登ってきてね(笑)"



昔は石造りだったらしい吹きさらしの長い橋を渡っていくと、そこだけがニョキっと空に向かっているのがわかる。
初めは街と繋がっていたらしい、長年の侵食でこんなふうになってしまったという。
足元が崖になっていて遠くに山々が見えるので、まさに空に浮かんでいる気分になれる。



Civita を去って Orvieto に着くと、Antonio さんとはここでお別れ。
Duomo のすぐ近くのホテルが今日の宿だ。
このホテルも最近改装したらしく、寝室もバスルームも清潔。
こじんまりしているが、天井も高くなかなかいい。


早速、散策にでた。
まずはすぐそこのドゥオモ。
サイドからはよくわからなかったが、正面から見るとファサードが素晴らしく綺麗だ。
高い丘の上のこの街は、小さな街だしワインが有名なことしか知らなかったが、
こんな素晴らしい建築があるなんて、やっぱりイタリアは侮れない!
中に入っても素晴らしく、意外だった私はぼぉーとしてしまった。
と、昨日のベルギーのご夫婦とばったり出会った。

"よい旅を!Buon viaggio!"







今は土曜の昼間、パイプオルガン奏者がリハーサルの途中の様子。
しばらく荘厳な音色に身を委ねることにした。

と、突然激しい旋律が始まった。
こ、これは…!ハードロック(プログレ?)ではないかっ!
激しいアップビートの三連が続き、激しいエンディング。
同じく聞いていた何人かが思わず拍手。
こんな音楽が教会で許されるんだっ。
地方だからなのか懐が大きいのか…。
ワクワクしてきたが、今度は「展覧会の絵」の演奏の始まったドゥオモを後にした。


深さ62mまで降りられる井戸なんかを一通り見て歩き、
標高のせいかかなり冷たい風に一日中吹かれて疲れた私達は、サラダをたっぷり食べ、
フルーツとワインを買って宿に戻った。

だらだらしているともう夕方だ。
昨日一昨日とご馳走を食べ過ぎたので、今晩はテイクアウトで済まそうと街に出た。
すると昼間とは打って変わり、メインストリートは人でいっぱいになっていた。
閉まっていた店も開き、活気に溢れている。
広場には大勢の若者がたむろっている。
そうだ、これが噂の Passeggiata だ。






イタリアでは朝と夕方に散歩をする習慣があるらしい。
散歩といっても歩くのが目的ではなく、人に会ってお喋りしたりGelatoを食べたりとにかくぶらぶらするのだ。
だから裏の路地には誰もいないし、メインストリートのある一角だけが賑やかなのだ。
意図しなかったものの、そんな街の人達の社交場を垣間見ることができて嬉しかった。


街の外れまで来て見つけた Bar でパニーノを買うことにした。
その店の店員が「みんな」男前だったからに他ならないのであった、ふふ。
特に店長らしき彼は、あのトッティに似た美しい顔立ちで吸い込まれそうな目をしていた。
しかもテイクアウトすると言うと、ものすごく残念そうな顔をして見つめ返すのだ。

"やばい、直視したら精気吸われるよ笑"


とにかく、サラミとルッコラのパニーノを作ってもらい、なんとか生きて帰ってきた。
できることなら彼をテイクアウトしたかったが…(笑)




部屋に帰った私達は、冷えた体を温めようと久しぶりにバスタブに浸かった。
日本人はやっぱりお湯に入らないと落ち着かないねー。

食事をして、久しぶりにテレビを見ながら床に就いた。




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