2008年9月29日月曜日

Il Viaggio nel Autunno Tranquillo



さて、年中行事となりつつあるイタリアの旅から戻ってきた。
現実の生活はどんどん流れていくが、私の魂はまだ海の向こうにある。
空気、空間、色、音、味、匂い、時の流れ。
全身に染み込んでくるそれは私を心地良くする。
私の属すべき場所はいったいどこなのか。
まだ混乱が続いてる。


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例のごとく長いトランジットを経て、ローマ Fiumicino空港に夜遅く着いた。
やたらぶっ飛ばすタクシーに乗って Terimini 駅近くのホテルに到着。
外観は古い建物だが内装はモダンにリノヴェーションされている。
かわいい Stefano 君の居るフロントから一旦外に出て、
重い木の扉を電子キーで開ける仕組みだ。
廊下もバスルームも新しく居心地がいい。
本当にイタリア人はこういうことをさせると天才的だ。
飛行機であれこれ食べ続けた私達はシャワーの後すぐ眠りについた。



翌朝、すっきりと目覚める。
変な漢字のタトゥー(麻流故だってさ)を入れた男性の隣でとった朝食&美味い caffe の後、近くの古代浴場後や教会を訪ねた。
空気は乾燥しているものの陽射しはまだまだ強くかなり暑い。
さすがに大都会ローマは人も車も多く道を渡るのも命懸けといった感。
が、そこは信号無視もおてのものの関西人、Quando a Roma, faccia come i romani.
それにしても、都会の真ん中、近代的なビルの真横に古代ローマの城壁…圧倒される!



テルミニ駅構内でモツァレラとトマトとバジルのパニーノを買い、昼過ぎのペルージャ行Euro Star に乗り込む。
ホームでは、これはコルトナに行くのかだのと尋ねてくる観光客、私かて観光客やし?
平日の昼間だからか車内はすいている。
指定席も適当な感じだ。
出発時刻の何故か1分前に発車した列車は、ローマ市内を抜けて田園地帯を走り抜けてゆく。
途中、日本語を知っているとイィチ、ニイ、サァンと数字を叫ぶ車掌さんや、でっかい荷物を3つもかかえた杖をついたおじいさんと話をする。
なんとか言っては話すのが好きだよね、イタリア人。
約2時間の後、予定を15分ほど遅れてアッシジに到着した。








駅のホームでゴロロとまだ軽いスーツケースを転がしていると運転手の Antonio さんが現れた。
よっこいしょと車に乗り込むとバックミラーに招き猫、なんでやねん
"浅草で買ったんだ。ワイフが日本人でね"    なるほど。

狭い坂道をずずーっと昇りきり、馬たちの横を通り過ぎたそこに今夜の宿があった。
緑と土の香りにほんのり獣の匂い。
英語堪能なかわいい若旦那、Filippo が案内してくれた。
ロッジ風の部屋の窓からはプールと丘下の景色が見える。
ええやーん。
ローマとは打って変わって風が冷たく、それがまた気持ちいい。







夕方、マンマがダブルになっていたベッドをツインに直しにきてくれた。
暖かそうな布団も。
よかったぁ、風邪ひいてたよーあの Blanket だけぢゃー。

ベッドメーキングの間、マンマはずーっとイタリア語で私達にしゃべりまくっていた。
以前、日本人のユカという女性がスタッフとして働いていたらしいことはわかったが、半分以上何を言ってるかわからず…。
ただわかったのは、夕食は8時半から。
で、…ぬくぬくのベッドに入って…

うとうと…

隣の部屋の赤ん坊が泣き叫んでる

…うとうと…。

zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz






…あああああああああっ!目を覚ますともう9時を過ぎていた!
ご飯がぁー!なんで誰も呼びに来てくれないんだっ!

慌てて暗くなった坂道をダイニングまで駆け降りると、長いテーブルについたみんなはアンティパストを終えてもうパスタに入っている。
パパには「寝てたのか?」とばればれ。
ああ、やってもうた…。

やっとみんなに追い付き落ち着いたところで、隣の席のカップルとご挨拶。
オーストラリアはメルボルンからやってきた英国ウェールズ出身のご主人にシンガポール出身の奥様。
その隣は、もう10回も来ているというフランス訛りの英語を話すカナダのマダム。
反対側からはイタリア語フランス語英語のちゃんぽんが聞こえてくる。
全くインターナショナルな環境だ。



今夜の Menu は…
アンティパスト:豆のマリネ、生ハム、米のサラダ
プリモ:レバーのスパゲッティ
セコンド:ラムのロースト、ローストポテト&サラダ
デザート:スイカとチョコクリームケーキ
食後にコーヒーと食後酒。グラッパ、リモンチェッロ、なんとかというハーブのお酒から選ぶ。グラッパきつーいっ!



お腹もいっぱい、地元のワインもたっぷり飲んだし、いっぱい喋ったし…眠くて眠くて……Buona notte...zzz...


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