2011年5月5日木曜日

Driver's License

シンガポールの法律では、本国で運転免許を持っている外国人が1年以上に渡って滞在し運転する場合、滞在が1年になる前にシンガポールの運転免許試験をパスしてこの国での運転免許を取得する必要がある。つまり、国際免許証を持っていても滞在期間が長くなると必然的に試験を受けなければならない。というわけで、受けてきた。

既に母国の免許を持っていて運転しているので、学科試験のみ。当たり前だけど全部英語。他にもこの国の共通語であるマレー語、タミル語、マンダリンも選択できるけど、全くわからないので事実上英語しか選べない。1ヶ月前くらいから堅い英語の過去問集をちまちまとやって準備はしてきた。日本の運転免許試験と同じく、常識の範囲で解答できるものがほとんど、1割くらいがちょっとひねった問題だったりする。標識なんかは日本と違うので注意が必要ではあるけど。試験時間50分の間に50問を解き、46点以上で合格らしい。単純計算して1問1分。これって短いのか長いのか、さっぱりわからない。

受験の申し込みはオンラインでする。IDと希望の受験日時、場所を入力送信して完了。結構いつも混んでるらしくて、私の場合も1ヶ月以上先だった。もし、滞在1年ぎりぎりでしかも毎日運転が必要な人なら早めに申し込まないと、運転できなくなってしまう。ぎりぎり1年以内に受験したとしても、万が一不合格の場合はまた申し込みからなのでやっぱり危険。まあ、運転する必要はないにしても、これもまた有効期限が1年の国際免許証が失効してしまう場合、合格後の免許申請時に日本の運転免許証を大使館で翻訳してもらわなければならないらしい。実は私もぎりぎり組で、不合格だと面倒なことになってしまう。余計、プレッシャーがかかったのはいうまでもない。

さて、試験会場はWoodland という文字通りの郊外にある。街の中心部からMRT(地下鉄)で30分以上もゆられていく。街のはずれから線路が地上に出て、駅と駅の距離がかなり遠くなり、車窓の景色もだんだん緑が多くなる。乗客も、外国人観光客やパリッと決めたビジネスマンが居なくなり、学校帰りの生徒達や買い物袋を下げた年配の人たちが多くなってくる。ローカル色がかなり濃い駅を出て、数分後にやってきたシャトルバスに乗る。試験会場までの道のりは、ずっと続くHDB(公団住宅)と工場らしき建物。本当に熱帯雨林を切り開いて、この大きい工業団地を造ったんだなーと思った。

到着したのはいいが、どこでどう受けていいのかさっぱりわからない。他の人たちの後を追って奥へどんどん入っていくと、どうも試験会場らしき張り紙。しばらく待っていると開場になったようでみんなが並び始めた。IDを見せると受験票を渡され、そこに書かれた番号のコンピュータの前に座る。この試験は、タッチパネルのコンピュータでやるのだ。簡単な説明があった後、試験が始まった。受験票に書かれているパスワードを入力すると問題が現れた。慎重に読んで一問一問答えていく。50問終わったところで「終了していいですか?」の画面。ええい!「Yes」を押す。「Passed」と表示。派手なファンファーレも「おめでとう」の一言もない。当たり前か、警察だもんな。時計を見ると15分しか経ってなかった。ということは意外と簡単ってことだ。

試験前の説明通り、合格した「外国免許からの切り替えの方は、直接受付まで」行った。銀行みたいに順番待ちのチケットを機械を押して受け取り、呼び出されるのを待った。なかなか呼ばれない。みんな結構時間がかかっているようだし、何か私の知らない書類を持ってる。やっと呼ばれて窓口に行ったら、「切り替えですか?用紙が要ります」と言われた。用紙って何?どこにあるの?すると窓口のおばさま、重い腰をあげて隣のデスクにあった紙を渡してくれた。(?実は試験会場にあったらしいby旦那)「記入してください」場所もなくて仕方ないので、がたがたのカウンターに紐で繋がったボールペンで記入。名前とか住所とかIDナンバーはいいとして、免許番号ってどれ?交付日と失効日を書かないといけないのに、平成年号の西暦がわからない。何か疾患があるか、とか、オートマ限定か、とか、免停になったことがあるか、とかいっぱい書く項目があって、何だかどう書いていいのかさっぱりわからない。ああ、日本の免許センターなら、ちゃんと記入台があって、用紙もちゃんと別々にわかりやすく置いてあって、ボールペンもいっぱい置いてあって、記入見本まであるのに。とりあえずサインをして、さっきの窓口に提出したら「ここにサインして」と言われ、またがたがたのカウンターで紐に繋がったボールペンでサインをした。ようやく受け取ってくれたおばさま、日本の免許証、国際免許証、IDなんかをコピーして、用紙に証明写真を張り、50ドル払うように言い、もたもたしている私のカードを読み取り機の奥まで差込み(何故かデビッドカードしか受け付けてくれない)、「住所を確認して」と切り取った紙を私に渡した。来る前に旦那に郵便番号間違っちゃダメだよと言われてたのを思い出し、スマホにメモしておいた番号を確認。最後にその用紙を渡すと「これで全部です」はあ、やっと終わった!どうもありがとう、と言うと心なしかむっつりしてたおばさまの頬がほころんだ、気がする。たったこれだけなのに、この疲労感はいったい何なんだろう。

とにかく、1ヵ月後、無事に免許証が郵便で我が家に届くのを祈るばかりだ。それともうひとつ、日本の免許証もそろそろ西暦表示をしたらいいのに、と本気で思った。

<追記> 無事、免許証届きました。よかったよかった。



2011年4月10日日曜日

Sendai Ox Tongue

「東北支援のため」というのは自分への言い訳にしかすぎないんだけど、今日はランチに仙台牛タンを食べに行ってきた。宮城料理を出すという「三代目文治」、東京は日比谷が本店らしいけれど、おでんの練り物はもともと宮城産だそうだ。

本店の雰囲気をそのまま再現してあって(写真で見る限りだけど)、いい感じ。
ナグリの木のカウンターに大き目の椅子。掘りごたつの座敷席があったり、縁側があったり。
「いらっしゃいませー」「カウンターにお客様入りましたー!お茶お願いしますー!」
なんて、まるっきり日本の店に居る感覚で、本当に落ち着く。


私は、麦飯とろろ&牛タンの定食。連れ合いは、温麺と牛タンの定食。
うう、久しぶりに食べる麦飯とろろ、なかなかお箸で切れない粘り気がたまらない。
牛タンだって3ヶ月ぶりくらい。塩加減も焼き具合も、普通に美味しい。
テールスープもコクがあるのにあっさりしていて美味しかった。
連れ合いの麺もつまみ食いしたが、かつおだしがきいてて麺がしっかりしてて美味しかった。
他の客がオーダーしていた「牛タンシチュー」も次は食べてみたい。

麦とろろ&牛タン定食
温麺と牛タン定食

いつも食べる数ドルのチキンライスやヨントーフに比べればどうしても割高になってしまうけど、充分満足できた。今度は夜に食べに行ってみたいなぁ。

2011年3月31日木曜日

Art Science Museum

2月にオープンした Art Science Museum に行って来た。

工事中からなんだか不思議な形だとは思っていたが、完成してもやっぱり不思議。
隣の船(飛行船?)がのっかったようなホテルも含めてマリーナ・ベイ・サンズ一帯が、かのモシェ・サフディの設計である。蓮の花をイメージしたという建物はまた、仏陀の手のような形状をしている・・・らしい。構造的には、ちょっと法螺貝に似ている。
実は私には、どうしてもウルトラマンの怪獣ブルトンにしか見えないのだが。


ブルトン

さて、建物を見るだけでも価値はあるとは言え、ミュージアムの入場料がSD30というはちょっと高いと思った。展示は、3階で「チンギス・カーン」、地下で「海に沈んでいた唐時代の宝物」。
ウィリー・ウォンカみたいな透明のエレベーターで上がると、不思議な貝(蓮?手?)の中。
いったいどんなことになっているのか心配だったが、当たり前だが、床はフラットだった。
ただ、やはり壁や天井に直線はない。エアコンが全て床に埋め込まれている。足寒いって。

 
写真ではよくわからないが、壁が曲線

チンギス・ハーン展。
浅野忠信が全編モンゴル語で挑んだ映画「モンゴル」を思い出しながら見て廻ると
結構感慨深いものがあったし、広大な領土を征服した民族の文化の交流もおもしろいと思った。
けれど、一番よかったのは、モンゴルの民族音楽と踊りのショーだった。生でホーミーを聞いたのモンゴルの踊りを見たのも初めてだった。これだけでも30ドルの価値があったかもしれない。





海に沈んでいた唐時代の宝物展。
よくもまあ、こんなにたくさん海から引き上げたもんだ、と感心。
沖縄っぽいお皿や中東っぽい金細工があって綺麗だった。


さて、地下には池があって、屋根に降った雨が集められている。リサイクルしてトイレの水として使用しているらしい。なるほど、ブルトンも頑張っているのだ。



設計はもちろんだが、これを実際作った人達がすごい、と思ってしまった。



ついでに、先日上ったSKY PARKからの眺めも載せておきます。

船のtail部分はホテル宿泊客しか入れない


けい


これが有名なEternal Pool!


最初怖くて端に行けなかった


2011年3月26日土曜日

Hospitality in Hospital

図体は大きいけれど、アレルギー体質の私は意外と体力がなく、すぐにへばってしまう。
胃腸が弱いくせによく食べるし、睡眠不足が苦手なのに夜更かし好き。
まあ、早い話が不摂生なわけで、すぐに体調を崩すのは自業自得とも言える。
そのくせ病院が嫌いだったりする。
わざわざ出かけていって30分以上も待たされたりするし、結局大した病気ではないことがほとんどだから。(数年前に高熱のインフルエンザに罹った時はさすがに辛くて、病院がありがたいと思ったけれど。)


その私もとうとう病院にいかなくてはならないことになってしまった。
子供の頃から悩まされてきたアトピーが4年ほど前に悪化してしまい、皮膚科に通い始めたのが約3年前。
掛かりつけの皮膚科で約半年分の薬をもらうようにしているのだけれど、
前回の一時帰国の時、休診日を勘違いしてしまって3ヶ月分ほどしかもらえなかった。
どうしても薬をもらわなければならない!


というわけで、病院に行ってきました。
予約を入れて行ったはずなのにやっぱり待たされた。でも大丈夫、そんなこともあろうかと持っていった本で時間潰し。
日本人だらけの待合室でばったり知人に会ったらしい中年男性、咳が止まらないからレントゲンをとった、とよく通る声で話し始める。その後もずーっと話続けていたけれど、一度も咳をしなかったのはどうしてなのか私にはわからない。
さてやっと私の番が来た。今使っている薬を先生に見せ、保険の関係で必要な微妙な計算をしてもらい、さて会計という時になってはっと気付く。


サイフガナイ。


もしかしてどこかに落したとか、すられたとか?と焦る。
バッグの中には、Ez-Link Card(スイカとかピタパみたいなやつ)とフードコートのプリップカード、日傘、サングラス、スカーフ、携帯電話、家の鍵、さっきの薬、そして本しかない。IDすらない。
いつも財布と一緒に持ち歩いている小銭入れもない。ということは、家に忘れてきたってことだし。
慌てて受付のローカルらしい女の人に話しかけたものの、どうも要領を得ないようで不思議そうな顔をする。後ろから愛想のいい日本人の女の人が話しかけてきてくれて、診療時間内までに支払ってもらえればいい、と言ってくれた。
あと1時間足らず。
名刺か何か置いていってもらえないかと言われても、何もないと答えるしかなくて全く格好悪いったらない。
とにかく急がないと。
バスで7、8分の距離とはいえすぐにくるとは限らない、タクシーに乗りたい、ああでも・・・

オカネガナイ。

もしEzLinkに残高がなかったら、歩いて帰らないといけないことになっていたかもしれない。
すぐ来たバスに乗って慌てて家に帰ってみると、案の定、午前中に使っていたバッグの中に入ったままだった。

マッタク。

財布にたっぷり現金を詰め、いざ病院へ。
タクシーを飛ばして行ったおかげで余裕の到着。
結局、クレジットカードで支払った。

ずっと笑顔で応対してくれたさっきの受付の女の人には本当に感謝したいと思う。
だって他の数人の受付の人たち、まるで「笑うと損だ」とでも思っているかのようにニコリともしなかったもの。

ああ、なんと言うこと。
ダカラ ビョウインハ キライダ。

2011年3月15日火曜日

Pray for Japan

2011年3月11日 東北関東大震災

これ以上悪いことが起こりませんように
これ以上被害者がでませんように
これ以上悲しみが大きくなりませんように

March 11, 2011    Great Tohoku Kanto Earthquake

May tomorrow not bring more catastrophes
May tomorrow not bring more victims
May tomorrow not bring more griefs

2011年3月5日土曜日

Height and Low

さて、今日は、ホテルのバウチャーがあるからと誘われて、パン・パシフィック・ホテルの37階にある広東料理レストラン「海天楼」に行ってきた。


トリュフ入りの野菜と海鮮のスープ
あっさりしていてすごく美味しかった。
毎日飲んでもいい

点心3点

白身魚と豆腐、豚肉のClayPot

フカヒレ&蟹身あんかけチャーハン

マンゴープリン

絶景かな、絶景かな

ちょっと最近、本当に贅沢しすぎ。おかげで懐が寂しくなってきた。
高い場所から見る景色も食事も美味しかったが、私の財布の中身はかなり低空飛行である。

2011年3月2日水曜日

AOKI

オーチャードの伊勢丹の裏あたりにある「青木」という寿司屋にランチに行って来た。

なかなか美味しいお店らしいよ、と聞いていたので、店に到着する前から期待が膨らむ。
暖簾をくぐってドアを開けると「いらっしゃいませー」と、着物を着た店員に迎えられた。
友達が予約を入れていてくれたので、すぐ席に案内され、お絞りとお通しが出される。(この日は切り干し大根の煮物とサラダ)
お品書きを置いていった店員がすぐに注文を聞きにきたので、私は(あえて)松花堂を、友達はまぜちらし寿司を、それからビールを1本オーダーした。
すぐに、冷やした上品で小ぶりなグラスとともに瓶ビールが運ばれてきて、店員が注いでくれる。
暑い中を歩いてきたので冷えたビールは最高の味。

ほどなくして、注文した料理と温かい煎茶。

久しぶりの美味しいお漬物、生麩に炊き込みご飯
寿司屋だけあって、お刺し身は美味しかったけど、天麩羅はちょっと寂しい感じ?

今度はこっちを食べてみようっと

そして、デザート。再度お絞り、それにほうじ茶。

マンゴープリン、梅酒かん、桃のシャーベット

食べた後もおしゃべりをして2時間近く居座ったところで、女将らしい女性が来て「大変申し訳ないのですが、お待ちしておられるお客様がいらっしゃるので・・・」と(英語で)言いに来た。とても申し訳なさそうに言う。ちょうど、次の予定があったところでもあったので、すぐにお会計を済ませた。
お値段もそこそこするものの満足する内容だった。

何をくどくどと細かく書いてるんだ、と言われそうだけれど、日本だと当たり前のことなんだけれど、
実はこんなにサービスのいい店ってなかなかお目にかかれないのだ。
残念ながら、この国のサービスはかなりイマイチだ。高級店はまだマシだとしても、とにかく店員の愛想が悪い。というか、店に入っても放っておかれることも少なくない。レストランでもテーブルが今ひとつ汚かったり、食器が欠けていたりはしょっちゅうだし、料理の運び方が雑だったり、食べ終わった瞬間にさっと片付けられて気忙しかったりする。文化の違いとはいえ、やはり日本のおもてなしはすごいと思わされる。つまり、いやな気分になることが何もないとでも言えばいいのか、客として全てが自然に流れていく感覚でいられるので、とてもリラックスできる感じ。

ただひとつ残念だったこと。
最後の最後に見送ってくれた店員、まだ日本語に慣れてないんだろうな「ありがーしたー」と、ちょっとはすっぱになってしまってた。ま、何もかも完全というわけにはいかないわけで。ご愛嬌というところか。