2011年8月25日木曜日

Election Brings Consecutive Holidays

日本では民主党代表選が間もなく行われるが、Hungry Ghost の煙が立ちこめ mooncake 商戦が始まり lantern の灯が街中にともり始めたこの熱帯では、この土曜日になんと「18年ぶり」に大統領選挙が行われる。
下のニュースが伝えているように、この18年間候補者がひとりしかいなかったということ。
また聞くところによれば、この国での投票はコンピュータを使ったオンライン投票らしいのだけど、投票するときに各個人のIDを入力して投票するらしい。あれ?なんかおかしくない?

今日、うちのポストにもこんなリーフレットが。

このタン・チェンボック氏、元国会議員でお医者さんらしい。
この人を含めて4人の候補者全員タン氏という解り難いことになっていてちょっと笑える。
曰く「移民政策への顕著な不満という現在の政治的空気の中では、シンガポール人第一というテーマが選挙戦の鍵になる」
 確かに肉体労働や飲食店など外国人の流入が激しく、それが物価高騰の原因だという声もあるけれど、いったいこの学歴重視の国で誰がそんな仕事をしたがるというんだろう。
このあたりは日本や他の先進国と同じ事情のように見える。

というか、選挙の結果、移民ではないにしても外国人として住みにくくなると困るなぁーと思う。
ところで、選挙日はいつも土曜日なんだけど、なぜか旦那の会社は翌週の月曜を振り替え休日にしている。選挙は国民の義務だから休みを返上してでも投票に行かなければならないから、らしい。
で、たまたま火曜日が Hari Raya Puasa といってムスリムのラマダン明けの祭日がある。

というわけで、なんと土曜から4連休。

まあ、こんな感じです。


<記事抜粋>
時事ドットコム:有権者投票で18年ぶり選出へ=シンガポール大統領選

8月末で退任するナーザン大統領の後継者を選ぶシンガポールの大統領選挙が17日公示され、トニー・タン元副首相やタン・チェンボック元議員ら4人が立候補した。複数候補者が正式にそろったことで、18年ぶりに有権者による直接投票で大統領を選ぶことが決まった。投票日は27日。
大統領は任期6年。1991年の憲法改正で議会選出制から公選制に選出方法が移行、選挙委員会による立候補者の資格審査も導入された。93年選挙は有資格者が2人出て投票が実施されたが、現職のナーザン大統領は99年、05年の両選挙ともに有資格の対立候補がなく、無投票で当選した。
今回は、長期与党の人民行動党(PAP)に対する批判票が多く出た5月の議会選挙の流れを受けて、与党から距離を置く「有資格者」の立候補が相次ぎ、18年ぶりの大統領選挙投票が実現した。(2011/08/17-19:33)


8月19日(ブルームバーグ):
「カレー」論争に揺れるシンガポール、根底には移民政策への不満


今月27日に大統領選挙を控えたシンガポールで、候補者たちからすっかり主役の座を奪ってしまった意外な存在がある。それは「カレー」だ。
総じて名誉職であるシンガポール大統領の候補者4人が選挙戦を繰り広げる傍らで、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェースブックのサイトでは週末にカレーを作る呼び掛けが5万7000人以上の支持者を集めた。あるシンガポールの家族が臭いを理由に家庭でのカレー作りをやめるよう中国本土からの移民の隣人たちに圧力をかけられたとのトゥデー紙の報道がオンラインでの抗議行動のきっかけになった。
カレー論争が熱くなる背景には移民政策への不満の高まりがある。同国の人口510万人のうち35%は外国人だ。外国人労働者が住民の就労機会を奪うとともに住宅価格を押し上げているとの不満を背景に、5月の総選挙では野党が記録的な支持を得た。
友人とともに「カレーを作ってみんなで食べよう」キャンペーンを開始したシンガポール人のフロー・リョーさんは「こんなにウイルスのように広がるとは思わなかった」と話す。21日の日曜にはフィッシュカレーとチキンカレーを作るつもりだという。「口論やけんかはやめて、寛容さをもってシンガポールの多文化生活様式を受け入れ楽しみましょうと呼び掛けるためにイベントを計画した」と同氏は説明した。
4人の大統領候補たちがフェースブックに公開しているページが集めた支持者はカレーキャンペーンのページのほぼ3分の1。
S・R・ナーザン現大統領の後継者選びに4人も乱立するのは1991年の直接選挙開始以来で初めて。少なくとも2候補が「シンガポール人が第一」の政策を掲げている。

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