それは、お誕生日のことでした。
友達とランチを食べに行こうと、かの有名なUOBの四川豆花飯荘に行ったのでした。
ワイン好きのみんなが、辛いものにはスパークリングが合うのではと
このようにボトルを持ち寄ったのでした。
実はこの前日から、私は体調が悪く少し頭が重かったのですが
せっかくの機会なので、と途中なんども帰ろうかと思いながら会場に行ったわけです。
まあ、誰でもわかるとおり、四川料理といえば辛い、しびれる的な料理でして
そこに昼間からアルコールが入ったわけです。
しかも朝から気分がイマイチでほとんど何も口にしていなかったのに、です。
案の定、やっちゃいましたね。
耳の感覚がおかしくなりまわりの雑踏が大きくなりました。
目の前が真っ白になって吐き気がしました。
やばいと思ってトイレに立とうとした瞬間、
どんどん目の前がぼやけて、とうとう意識を失って倒れてしまったのでした。
それがまた悪いことに、段差のあったところで倒れたらしく
頭を打ってしまったようなのですが、本人は全く気付きません。
目を開けたら倒れてた、という感じでわけがわからず
立とうとしてもめまいがして起き上がれません。
とりあえず、ソファに寝かされたのですが、
いつまでたっても気分が直らないのを見かねた店員がとうとう呼んじゃったのです、
救急車を!
こんな国外で、しかも昼間っから酔っ払って、人生初の救急車だなんて!
車椅子に乗せられて、
従業員用エレベーターで裏口に止めてあった救急車で運ばれちゃいました。
意識はしっかりしていて、ただ立ち上がると吐き気がする、という状態だったので
まあ恥ずかしいったらありゃしない、という感じです。
食事も途中だったし、病院まで友達もついて来てくれて
仕事中だった旦那にも連絡してくれて。
病院のスタッフには、「Japanese, Japanese!」と叫ばれるわ、
何度も何が起こったのか聞かれるし、痛い注射はされるわ、
打ったらしき箇所のレントゲンを撮られるわ、点滴されたまま大部屋に放り込まれるわ。
しばらくして、早退してきた旦那が。
もう、ただただ、恥ずかしいのと、友達や旦那に申し訳なくてたまりませんでしたです。
なんだかんだで7時ごろまで病院にいたら
ドクター、頭を打ってるから明日まで様子みたいから今夜は病院に泊まって、と言う。
が、こんなとこはもういやだー、家に帰るー、と駄々をこねて帰してもらいました。
お薬をもらうときに、やっと住所・氏名・生年月日などを記入。
そこで、薬剤士さんに「あら、お誕生日なのね、おめでとう」と言われ、ますます恥ずかしい。
誕生日に何してんねん。
さて、支払い。
怖いよー、救急車よんじゃったし、レントゲンやら検査されたし、保険効かないし、どうしよう!
と、思っていたら、なんと救急の場合は公立の病院では外国人でも定額だと。
よかったー。
会社を早退させて、(しかも昼真っから酔っ払った嫁のために)
高額の医療費払わせたら最悪じゃーん。
でも旦那は、一切怒りもせず、慌てもせず、冷静でいてくれた。
この人、実はすごく肝が据わってるのかもしれない、と思った瞬間でしたねえ。
旦那の運転で帰宅途中、チャイナタウンのランタンがきれいでした。
はあ。
そんな誕生日だったんですよ。はい。
一生、忘れませんな。
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