国際映画祭でイタリア映画をやっていたので、イタリア語講座のクラスメートと行ってきた。
イタリアからの出品は、Egidio Veronesi 監督の "Il Cacciatore di Anatre (鴨撃ち)"。
第二次世界大戦前後の、イタリアの田舎での人間模様を描いた映画だ。
裕福とはいえない小さな村で、
それでもそれぞれ夢を持った幼馴染みや家族の愛に包まれて平和に暮らしていたマリオ。
戦争の影が濃くなるにつれて、マリオの周りにも影が落ち始める。
そして、年月が経ち、年老いたマリオは昔に思いを巡らせる。
それぞれの出来事が違う風になっていたら、いったいどうなっていただろう。
でも、その時々にできることをしてきたし、きっと他にどうにもならなかったのだろう。
大切な人たちを失くしてしまったが、たった一つの夢は叶った、それでいい、と。
映画の最後にジョン・アップダイクの言葉が引用される。
'"Dreams come true. Without that possibility, nature would not incite us to have them."
夢はかなう。その可能性がなければ、
造物主はわれわれを鼓舞して夢を持たせようとはしないだろう。
人生ってそんなものなのかもしれない。
ほんとうにイタリア映画は哀しい物語が多い。その向こうにたった一筋の光が見える、というような。
イタリアの美しい田園風景を見ながら、戦争はまだ「過去」になりきっていないのだと思った。
じーんとするねぇ。。
返信削除するやろ?
返信削除ああ、イタリアに行きたい。経済はやばいみたいだけど。