2011年3月31日木曜日

Art Science Museum

2月にオープンした Art Science Museum に行って来た。

工事中からなんだか不思議な形だとは思っていたが、完成してもやっぱり不思議。
隣の船(飛行船?)がのっかったようなホテルも含めてマリーナ・ベイ・サンズ一帯が、かのモシェ・サフディの設計である。蓮の花をイメージしたという建物はまた、仏陀の手のような形状をしている・・・らしい。構造的には、ちょっと法螺貝に似ている。
実は私には、どうしてもウルトラマンの怪獣ブルトンにしか見えないのだが。


ブルトン

さて、建物を見るだけでも価値はあるとは言え、ミュージアムの入場料がSD30というはちょっと高いと思った。展示は、3階で「チンギス・カーン」、地下で「海に沈んでいた唐時代の宝物」。
ウィリー・ウォンカみたいな透明のエレベーターで上がると、不思議な貝(蓮?手?)の中。
いったいどんなことになっているのか心配だったが、当たり前だが、床はフラットだった。
ただ、やはり壁や天井に直線はない。エアコンが全て床に埋め込まれている。足寒いって。

 
写真ではよくわからないが、壁が曲線

チンギス・ハーン展。
浅野忠信が全編モンゴル語で挑んだ映画「モンゴル」を思い出しながら見て廻ると
結構感慨深いものがあったし、広大な領土を征服した民族の文化の交流もおもしろいと思った。
けれど、一番よかったのは、モンゴルの民族音楽と踊りのショーだった。生でホーミーを聞いたのモンゴルの踊りを見たのも初めてだった。これだけでも30ドルの価値があったかもしれない。





海に沈んでいた唐時代の宝物展。
よくもまあ、こんなにたくさん海から引き上げたもんだ、と感心。
沖縄っぽいお皿や中東っぽい金細工があって綺麗だった。


さて、地下には池があって、屋根に降った雨が集められている。リサイクルしてトイレの水として使用しているらしい。なるほど、ブルトンも頑張っているのだ。



設計はもちろんだが、これを実際作った人達がすごい、と思ってしまった。



ついでに、先日上ったSKY PARKからの眺めも載せておきます。

船のtail部分はホテル宿泊客しか入れない


けい


これが有名なEternal Pool!


最初怖くて端に行けなかった


2011年3月26日土曜日

Hospitality in Hospital

図体は大きいけれど、アレルギー体質の私は意外と体力がなく、すぐにへばってしまう。
胃腸が弱いくせによく食べるし、睡眠不足が苦手なのに夜更かし好き。
まあ、早い話が不摂生なわけで、すぐに体調を崩すのは自業自得とも言える。
そのくせ病院が嫌いだったりする。
わざわざ出かけていって30分以上も待たされたりするし、結局大した病気ではないことがほとんどだから。(数年前に高熱のインフルエンザに罹った時はさすがに辛くて、病院がありがたいと思ったけれど。)


その私もとうとう病院にいかなくてはならないことになってしまった。
子供の頃から悩まされてきたアトピーが4年ほど前に悪化してしまい、皮膚科に通い始めたのが約3年前。
掛かりつけの皮膚科で約半年分の薬をもらうようにしているのだけれど、
前回の一時帰国の時、休診日を勘違いしてしまって3ヶ月分ほどしかもらえなかった。
どうしても薬をもらわなければならない!


というわけで、病院に行ってきました。
予約を入れて行ったはずなのにやっぱり待たされた。でも大丈夫、そんなこともあろうかと持っていった本で時間潰し。
日本人だらけの待合室でばったり知人に会ったらしい中年男性、咳が止まらないからレントゲンをとった、とよく通る声で話し始める。その後もずーっと話続けていたけれど、一度も咳をしなかったのはどうしてなのか私にはわからない。
さてやっと私の番が来た。今使っている薬を先生に見せ、保険の関係で必要な微妙な計算をしてもらい、さて会計という時になってはっと気付く。


サイフガナイ。


もしかしてどこかに落したとか、すられたとか?と焦る。
バッグの中には、Ez-Link Card(スイカとかピタパみたいなやつ)とフードコートのプリップカード、日傘、サングラス、スカーフ、携帯電話、家の鍵、さっきの薬、そして本しかない。IDすらない。
いつも財布と一緒に持ち歩いている小銭入れもない。ということは、家に忘れてきたってことだし。
慌てて受付のローカルらしい女の人に話しかけたものの、どうも要領を得ないようで不思議そうな顔をする。後ろから愛想のいい日本人の女の人が話しかけてきてくれて、診療時間内までに支払ってもらえればいい、と言ってくれた。
あと1時間足らず。
名刺か何か置いていってもらえないかと言われても、何もないと答えるしかなくて全く格好悪いったらない。
とにかく急がないと。
バスで7、8分の距離とはいえすぐにくるとは限らない、タクシーに乗りたい、ああでも・・・

オカネガナイ。

もしEzLinkに残高がなかったら、歩いて帰らないといけないことになっていたかもしれない。
すぐ来たバスに乗って慌てて家に帰ってみると、案の定、午前中に使っていたバッグの中に入ったままだった。

マッタク。

財布にたっぷり現金を詰め、いざ病院へ。
タクシーを飛ばして行ったおかげで余裕の到着。
結局、クレジットカードで支払った。

ずっと笑顔で応対してくれたさっきの受付の女の人には本当に感謝したいと思う。
だって他の数人の受付の人たち、まるで「笑うと損だ」とでも思っているかのようにニコリともしなかったもの。

ああ、なんと言うこと。
ダカラ ビョウインハ キライダ。

2011年3月15日火曜日

Pray for Japan

2011年3月11日 東北関東大震災

これ以上悪いことが起こりませんように
これ以上被害者がでませんように
これ以上悲しみが大きくなりませんように

March 11, 2011    Great Tohoku Kanto Earthquake

May tomorrow not bring more catastrophes
May tomorrow not bring more victims
May tomorrow not bring more griefs

2011年3月5日土曜日

Height and Low

さて、今日は、ホテルのバウチャーがあるからと誘われて、パン・パシフィック・ホテルの37階にある広東料理レストラン「海天楼」に行ってきた。


トリュフ入りの野菜と海鮮のスープ
あっさりしていてすごく美味しかった。
毎日飲んでもいい

点心3点

白身魚と豆腐、豚肉のClayPot

フカヒレ&蟹身あんかけチャーハン

マンゴープリン

絶景かな、絶景かな

ちょっと最近、本当に贅沢しすぎ。おかげで懐が寂しくなってきた。
高い場所から見る景色も食事も美味しかったが、私の財布の中身はかなり低空飛行である。

2011年3月2日水曜日

AOKI

オーチャードの伊勢丹の裏あたりにある「青木」という寿司屋にランチに行って来た。

なかなか美味しいお店らしいよ、と聞いていたので、店に到着する前から期待が膨らむ。
暖簾をくぐってドアを開けると「いらっしゃいませー」と、着物を着た店員に迎えられた。
友達が予約を入れていてくれたので、すぐ席に案内され、お絞りとお通しが出される。(この日は切り干し大根の煮物とサラダ)
お品書きを置いていった店員がすぐに注文を聞きにきたので、私は(あえて)松花堂を、友達はまぜちらし寿司を、それからビールを1本オーダーした。
すぐに、冷やした上品で小ぶりなグラスとともに瓶ビールが運ばれてきて、店員が注いでくれる。
暑い中を歩いてきたので冷えたビールは最高の味。

ほどなくして、注文した料理と温かい煎茶。

久しぶりの美味しいお漬物、生麩に炊き込みご飯
寿司屋だけあって、お刺し身は美味しかったけど、天麩羅はちょっと寂しい感じ?

今度はこっちを食べてみようっと

そして、デザート。再度お絞り、それにほうじ茶。

マンゴープリン、梅酒かん、桃のシャーベット

食べた後もおしゃべりをして2時間近く居座ったところで、女将らしい女性が来て「大変申し訳ないのですが、お待ちしておられるお客様がいらっしゃるので・・・」と(英語で)言いに来た。とても申し訳なさそうに言う。ちょうど、次の予定があったところでもあったので、すぐにお会計を済ませた。
お値段もそこそこするものの満足する内容だった。

何をくどくどと細かく書いてるんだ、と言われそうだけれど、日本だと当たり前のことなんだけれど、
実はこんなにサービスのいい店ってなかなかお目にかかれないのだ。
残念ながら、この国のサービスはかなりイマイチだ。高級店はまだマシだとしても、とにかく店員の愛想が悪い。というか、店に入っても放っておかれることも少なくない。レストランでもテーブルが今ひとつ汚かったり、食器が欠けていたりはしょっちゅうだし、料理の運び方が雑だったり、食べ終わった瞬間にさっと片付けられて気忙しかったりする。文化の違いとはいえ、やはり日本のおもてなしはすごいと思わされる。つまり、いやな気分になることが何もないとでも言えばいいのか、客として全てが自然に流れていく感覚でいられるので、とてもリラックスできる感じ。

ただひとつ残念だったこと。
最後の最後に見送ってくれた店員、まだ日本語に慣れてないんだろうな「ありがーしたー」と、ちょっとはすっぱになってしまってた。ま、何もかも完全というわけにはいかないわけで。ご愛嬌というところか。