2007年10月9日火曜日

Dream in Toscana その1




何年(何十年?)前だったかなーあの本を読んだのは。
あの頃は余りにも非現実的に思えて、あーこんな所が世界のあっち側にはあるんだーって。
去年、両親と一緒に(とゆーか、お世話しに)行って、ちら見しかできなくてますます想いが重いくなりました。

そいで、行っちゃうことにした、折しも同行してくれる連れもできたし。


トスカーナのアグリツーリズモ。

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庶民の我々は、一番安かったKLMのエコノミーでスキポール経由フィレンツェへ乗り込んだ。到着時刻は夜の9時半頃。
とりあえず食料確保のため、バールでパニーニとミノラルウォーターをゲット。
バスが出てしまって、意外に小さい空港のタクシー乗り場にはタクシーが少ない。
暫く待った後、15分ほどでチェントロのホテルに到着。



古い建物を改装増築したらしいホテルは段差が多くて、迷路みたいな狭い廊下をスーツケースをガタガタいわせながら端っこの部屋にたどりつく。
あれ?壁が斜め?不自然な位置のクローゼットにやたら長細いバスルーム。窓の外は壁。まあいいや、寝るだけだし。
で、さっさとパニーニ食べてシャワーして寝た。ちょっと、このパニーニ旨いぢゃん。


さっさと寝たから珍しく、朝ぱっと目が覚めた。ちと肌寒い。朝ごはんの部屋のウェイトレスのおばちゃんはとても機嫌が悪そうだ。
実はフィレンツェこれで三回目なんだけど、ゆっくり街歩きをしたことがなかった。
学生の時は半日だけ、去年はホテルが遠かったし。
で、今回は絶対昇りたかったの高いところ。


さ、まずはドゥオモだ。朝早いのでまだすいてる、クーポラ。
ぜーぜー言いながら463段のせまーい階段をあがる。
暗いしきついし。
不思議だね、登山道で挨拶しあうのと同じ気持ちだね、会う人会う人、ほほ笑みあって声かけあう。Forza!!



すごい眺めだっ。あーフィレンツェだー。気持ちいいー。このままずっと居てもいいー。放心状態で約30分。写真もぱちぱち。

いやいや、まだ行くとこは山ほどあるぞ。



次はポンテベッキオ、ピッティ宮。←広すぎ。
昼近くなると、真夏のような暑さになった、帽子、サングラスにキャミ。リゾートぢゃん。


ちょっと疲れた私達、ついつい面倒で観光客向けっぽい安い店で昼ご飯をしてしまった。チップを1ユーロ、ガラスの灰皿の下に置いて席をたつ。若いカメリエレがコインを灰皿の上から必死で摘もうとしてるのを、ほろ酔いな私たちは大笑いしたのでした。


サンタ・マリア・グラツィエ教会をうろうろしてる間に、ドライバーさんとの待ち合わせ時間。ここからGREVE IN CHIANTIまで車で連れて行ってくれるのは優しい目をしたFabioさん。フィレンツェっ子らしいが、あまりに人が多いから田舎に引越したという。確かに毎日観光客でごった返しだもんね。


ローマ門を出て暫くすると、すぐに田園風景に変わる。
爽やかーっな風を受けながらぼーっとしてると、ファビオさんが「こっちがグレーヴェのチェントロだよ」。
そこから少し先で脇道に逸れると、緑の香がしてきた。
さらに脇道に入る…砂利道だ、右は一面の葡萄畑、左は小川と森。
坂道を上り切った先に、夢に見たアグリがあった。
どっちを見ても葡萄とオリーヴと緑の丘。
鳥の声と教会の鐘の音。ハーブと葡萄のかすかな香り。
ナンテステキナトコロナンダ!



恰幅のいい女性が出迎えてくれた、宿のオーナー、カテリーナだ。
早速、部屋に案内してくれる。
(ファビオさんがスーツケースを運んでくれる、イタリア男だねー)
中庭を囲むように建てられた100年も前の農家は、すごく可愛く改装されている。
部屋の外はハーブガーデンと葡萄畑。
ガーデンチェアが置いてあって、ここでゆっくり景色を楽しめそうだ。





夕食は友達が来るからあなた達もうちに来なさい、とカテリーナ。
どうも夕食を頼んだ宿泊客は私達だけのよーだ。

部屋でゆっくりしてたら、もう8時。
でっかいシェパードに吠えられながら、オーナーの住まいに入る。
オーナー夫婦、近所の夫婦が二組、そして私達の8人の晩餐が始まった。
イタリア夫&ドイツ妻、フランス夫&イタリア妻とゆーインターナショナルな構成に、イタリア語と英語が飛び交う。
それにしてもみんなよく食べるしよくしゃべる!
テレビも音楽も全く必要ない。文化の差を感じるなー。



で、カテリーナの手料理のメニューはと言えば。。



アンティパスト:カナッペ(サラミ&イチヂク、生ハム&ポテト)
プリモ:野菜のラザニア
セコンド:豚肉のトマト煮ポテト添え
コントルノ?:トマトのツナサラダファルシ
デザート:アイスクリーム、ヴィンサント&ビスコッティ
野菜は全て畑で採ったもの、ワイン、オリーヴオイルも自家製。




ラザニアの時点で既に満腹な私達。
ちょっと辛かったけど、ちょっと塩っぱかったけど(トスカーナ料理の特徴、そのせいでパンは無塩)、野菜の青臭さが美味しくて、肉が美味しくて、全部美味い!




彼らの話しは尽きず、
気を使って話してくれてた英語も消え、
早口のイタリア語でまくし立て始めたので、私達は就寝することにしたのでした。
もう夜中やし…。明日は日曜日。。。。









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