火曜の朝。再びチーズの朝食。
ああ、本当にもう出発なんだー、と感慨にふけりながら食べてると、車が。
あっファビオさんだ!もう時間だ!チェックアウトもしてない!
再び、時間に正確なイタリア人、、、いい加減な日本人。。。。
自家製のオリーブオイルを購入し、オーナーに baccio & salute。くすん。
一路、San Gimignano へ向かう。
サンジミニャーノは丘の上の塔の町。
となったら、上るしかないでしょう、54m。
グレーチングの工事現場のような階段をひたすら上る。
中は意外と広く開口も大きいので明るい。
でも足元がすけすけ。。ひぃ。
風がびゅーびゅー吹き付ける塔の上からは周辺の丘と町がよく見える。
こりゃすごい、360度のパノラマ。
小さな街なので、とりあえず一周してみる。
美術館や博物館、道沿いに並ぶ土産物屋。と、教会の前で結婚式が。
おお素敵。
日本の教会とは歴史が違うもんなーーー。
広場に面したバールでお昼にする。
パニーニとレモンのスプレムータ(レモネード)に、名物の白ワイン、ヴェルナッチャも。またまた、美味すぎ。
そんなこんなで、今度こそファビオさんを待たせちゃまずいので、待ち合わせ場所まで急いだ。さて、フィレンツェへ帰ろう。。。。。
あっという間についてしまったフィレンツェ、田園地帯にずっといたせいで、ものすごく都会に思える。車車車車、人人人人。。。。。
3日前泊まった同じホテルに到着。
とうとうファビオさんとお別れ。ありがとーやさしいファビオさん!
そう、荷物を運んだりしてくれるのはもちろん、
「寒くないか」だの「暑くないか」だの、ものすごく気にかけてくれる、
イタリア男ってやっぱりええなーーー。
またね、ばいばい。
そしてまたまた、狭くて階段の多い廊下の突き当たりの部屋へ。
でも、今度は反対側。あれ?広いし。
ちゃんと四角やし、バスルームも広いし、窓の外はパティオだ。
まともな部屋あるねんやーん。まあ、ええか。
さて、ここはイタリアなのに、まだショッピングしてない私たち。
とりあえずレストランの予約をしてから街へ出る。
いくつか買い物をしながらぶらぶら歩いてると7時ごろにやっと日が沈みだす。
アルノ川の橋の上から見る綺麗な夕やけ。。。
ファビオさんに教えてもらったレストランまで歩く。。。
人通りが少なくなってきた、日も沈んだ、大丈夫か私たち。
折しもパトカーが止まっていた、聞いてみよっと。
「コルソイタリアってどの道ですか?」「ここ」
あら。合ってるやん。
約1時間ぶらぶらして、ちょうど予約の時間になったころ、レストランに到着した。
おおおおっ、すばらしい!
お洒落な内装にかわいいカメリエレ達。
ええやんえええやん、ファビオさん、やるやん。
量が多そうなので二人でシェアする。
アンティパスト:ツナのタルタル風
プリモ:ポテトのラビオリ(名物らしい)
セコンド:キアナ牛のステーキ
ワイン:モンテプルチアーノ🍷
デザート:ティラミス、エスプレッソ
これで一人前なのか!もうお腹一杯!
ボトル1本空けて、ええ加減酔っ払ったので
帰りはタクシーのつもりだったけど、川沿いにふらふら歩いて帰ることに。
さっきのパトカーはまだいるし、10時前のフィレンツェは人通りも多い。
ファビオさんいわく「危険な道」(ブランドが並んでてお金を一杯使うから)を
通ってホテルに帰る。
酔っ払った、もう寝る!。。。
あ、、、テレビにトッティが 、、 zzzzz....
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さて、あと一日。
今日も朝食会場のおばちゃんは機嫌が悪い。
こういう人なのか?
今朝はこっちも機嫌が悪い、だって二日酔い気味・・・。
でも上りたいジオットの鐘楼。
朝一のすいてるうちにのぼるのだ、414段。
クーポラとほぼ同じ高さで、まあ、景色も似たようなもんで。
でも、上がりたかったんだもん。
しかたない。
降りてきたらさっきまでは無かった長蛇の列が!そう、ここは観光地。
どこもかしこも人人人人人。
お買い物しながら有名どころを観光して廻ったけれど、
疲れはピークに達してきて、無口になって階段やらベンチでだらーっと座って。。。
昨日までの元気はいずこ?二日酔いなのに階段上ったから?
それでもそれでも、一旦ホテルに戻って休憩したものの、無口ながらも歩き続けた。
夜の10時にジェラートを食べにいったり!
それがまた美味しいもんだから困ったもんだ。
夜中12時まで開いているジェラテリアには、おじいさんが一人でおいしそうに食べていた。
老若男女みんな大好きジェラート!
フィレンツェはおまけのつもりだったんだけどなー。
ランチ:市場でポルチーニのタリアテッレ、アマトリチャーナ
夕食:カプレーゼ、トルテッリーニ、またポルチーニのタリアテッレ
(ワインはグラスにしておく。。。)
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翌早朝、ホテルのフロントでタクシーを呼んでもらっていざ帰路。
イタリアよ、CIAO!
・・・と、スムーズにはいかないのが私たちである。ある。
割れやすいものは手荷物へ、液体は小さくまとめて透明の袋へ。当然ヤン。
空港のカウンターでチェックインしてゲートに向かう。
"Just a moment. You cannot bring this inside."
は?
"Do you speak English?"
は?
何?
...........???
ああああああああああっ、これはっ!
大事な「すーぱーとすかーな」ではないか!
そうなんです、私たち、大事にしすぎてワインを手荷物にしてしまってたんですねー、おばかですねー。
あわてて、チェックインカウンターに戻って、さっきのお姉さんに頼み込む。
"Com'e?"
ああやさしいお姉さん
割れないように包んだらもうひとつ荷物を預かってあげますよ、と。
よしっ。
ショルダーバッグの荷物をひとつにまとめ、着込んでいた上着をボトルにぐるぐる巻き、空にしたバッグに詰め込む。
「OK。大阪までね?」
ありがとーーおねえさーーん。
と最後まで、慌しい二人ではありましたが、とってもいい旅でした。
あの広いスキポール空港で、TAX Refund のためにあちこち歩くはめになったのは、
ほんの些細な出来事だったしね。ね?ね?